本件は、相手方（妻）が何日も外泊をしたり、第三者とキスをしていた写真を入手したという事情がありました。

そこで、ご依頼者様が当該事実を追及すると、相手方が激高してしまい、ご依頼者様が追い出されるという形で、別居を開始しました。

別居後、相手方が弁護士に依頼し、離婚及び婚姻費用の請求をしてきたのです。

ご依頼者様は、相手方から離婚を求められるようなことを全くしていないにもかかわらず、相手方から離婚及び婚姻費用の支払いを求められることとなり、精神的にもかなり困惑した状態で弊所にご相談のうえ、ご依頼くださいました。

本件は、相手方が何日も外泊を繰り返した上、第三者とキスをした写真を入手したのですが、相手方も不貞の事実を否認していました。

相手方が不貞行為を行ったと推測できる客観的な証拠がないため、訴訟に移行して解決することが難しい事案でした。

その上で、相手方から婚姻費用を請求され、さらに、別居日を基準とする財産分与についても、ご依頼者様が相手方へ多くの財産を支払わなければならず、ご依頼者様にとっては精神的に辛い状況でした。

他方、相手方は、一刻も早く離婚したいという意向を有していたため、担当弁護士は、早期に離婚すること、かつ、ご依頼者様が相手方へ金銭を支払わない方法により離婚することが、ご依頼者様にとってより適切な解決であると考えました。

そこで、担当弁護士は、相手方が有責配偶者であることを強く非難した上で、場合によっては訴訟に意向する覚悟があり、長期化しても構わないという姿勢を示すことにしました。

その上で、相手方が早期離婚を希望しているのであれば、当方の意向を全て受けいれることを提案することにしました。